古くからの歴史がある媚薬
こっちを振り向かせたい!
そんな相手がいたなら、誰もが使ってみたいと思うのが”媚薬”ではないでしょうか。
簡単にいうと、媚薬は、性欲を催させるもの。
塗るタイプや散布するタイプがあり、相手に使おうとするときには、”惚れ(ほれ)薬”ともいわれています。
媚薬の由来はギリシャ神話の女神からきています
媚薬とは、英語で表記すると「aphrodisiac(アフロディジィアック)」。
ギリシャ神話に出てくる絶世の美女・アフロディーテ(Aphrodite)、すなわち私たちがビーナスと呼ぶ象徴的な女神が、媚薬の由来なんです。
媚薬は、古代からさまざまな国で作られているんです
はるか昔のギリシャ神話にも出てくるほど、古来から存在している媚薬。
とくにインドや中国の媚薬は有名で、世界最古の性愛書といわれるのが『カーマスートラ』(4世紀頃)です。
異性魅惑法や強精剤、男根増大法というように分類したうえ、処方までも述べるほどに詳細な説明がなされています。
歴史的には、刺激性物質の入った食材が媚薬とされることが多く、玉ねぎなど一般的な食材も媚薬扱いされていた時代もあったのです。
というのも、昔の人々にとって刺激性物質や化学物質は、極小価値のあるものでした。
栄養価が高い食べ物の刺激的な味覚が、薬効として存在しやすかったのかもしれません。
身近なところでいえば、中国で生まれた媚薬は日本にも伝わってきています。
イモリの黒焼きや山薬(さんやく)といった動物系や植物系のものが、作られていました。
いっぽう、古代エジプトでは神聖的とするワニを媚薬として食し、ヨーロッパではスズメやハトを精力増強剤の食材としていました。
このように、どの時代、どの国でも、絶えず媚薬は作られてきているのです。
昔は栄養不足、今はストレスや生活習慣の乱れに、媚薬が必要
そして現在、栄養不足による精力の減退はなくなりましたが、問題視されているのが、ストレスや生活習慣の乱れによる精力減退。
これによって、カップルや夫婦のセックスレスも当たり前になってしまっていると、あらゆるメディアで取り沙汰されています。
昔とはまた別の意味で、媚薬が求められる時代になってきているのです。
科学技術の発達で、ED治療薬も今は出回っています
科学技術が発達している今は、局所に効果的な媚薬の開発が行われています。
それによって誕生したのが、誰もが耳にしたことがあるであろうED治療薬のバイアグラやレビトラなのです。