”海のミルク”=牡蠣は、男性ホルモンを高めてくれます
一説によれば、ローマ時代から媚薬効果が語られていた牡蠣。
おもに男性から珍重されていたそうです。
実際に”海のミルク”ともいわれる牡蠣は、滋養強壮にすぐれており栄養分が豊富。
とくに豊富に含んでいるといわれる亜鉛は、男性ホルモンの一種・テストステロンを高めるそう。
男性の性機能を高める働きがあるということが、研究によって判明しているのです。
ほかにも、血統低下や免疫増強作用にも効果があります。
牡蠣に限らず貝類は、その栄養素に注目したいところ。
牡蠣を含め、ハマグリ、ムール貝には、D-アスパラギン酸やN-メチル-Dアスパラギン酸といった、性ホルモンを放出する働きのある物質が含まれています。
牡蠣の亜鉛はセックスミネラル。男性の性機能との関係とは
男性は亜鉛の摂取量が不足するほどに、勃起不全のような不妊症にも近い症状が起こるといわれています。
男性側の不妊症は精子の問題が多く、精液に含まれる亜鉛の量は精子の健康とも深いかかわりがあるのだとか。
亜鉛は精子の中の遺伝子を守って、落ち着いた状態にすることで、射精にそなえてエネルギーを温存。
卵子とめぐり合う前に、大切な酵素を放出させない役割も果たしているそうです。
精力増進ばかりでなく、不妊症や性機能の面から見ても大切な栄養分なのです。
生活習慣病予防にも牡蠣の効能が
亜鉛は、糖尿病に関係するインスリンの働きを正常にしてくれます。
亜鉛のほかに多く含んでいるタウリンは、コレステロール低減や肝機能強化に効果が期待できます。
アートの世界でも、牡蠣はエロティックさを忘れません
オランダ絵画の黄金期に描かれた巨匠ヤン・ステーンによる風俗画『牡蠣を食べる娘』。
これは、みずみずしい新鮮さに満ちた牡蠣を手に持った娘が、今にも食べんばかりに構えているシーンです。
女性については不明ではあるものの、こちらに向けられた挑発的なまなざしは、艶かしく印象的。
艶やかさを保ったふっくらした唇には、ついつい視線がとまってしまうほどドキッとさせられます。
この女性の表情ひとつをとっても、なにか、こちらを誘っているような気さえ感じさせます。
牡蠣を女性が持っているだけで、エロさ十分!?
ところで、この頃すでに牡蠣は、媚薬や精力剤として人々に親しまれていました。
そして牡蠣を手に持つ娘の背景には、寝台を関連付けており、さらに見るものにエロティシズムな想像を抱かせ、性を感じさせてくれるのです。
こんな文化的側面においても、牡蠣はエロティックさを十分に放っています。