”夫婦愛をつなぐ”と信じられたナツメグの媚薬効果とは
インドカレーや肉料理のスパイスとして用いられるナツメグ。
コショウ、シナモン、クローブと並ぶ、四大香辛料の1つです。
とくにカレーに含まれるスパイスは、古代から媚薬として使われていました。
ナツメグにいたっては、「夫婦の愛をつなぎとめる力がある」と、ジプシーたちの間で媚薬効果が信じられていたのだとか。
和名を”肉荳蒄(にくずく)”と呼び、漢方薬としても使われているナツメグ。
催淫作用や興奮作用が期待されるほか、身体を温めて冷えによる下痢や整腸作用、熱病、頭痛、嘔吐、食欲不振にも効果をもたらしてくれます。
インドでは3000年以上も前から薬用として珍重さており、東洋でとくに盛んに使われています。
こぞってスパイスをほしがる時代もあった。酔わせる独特の香り
その昔、これらのスパイスは、今の石油や海底資源エネルギーのように、こぞって皆がほしがったそう。
ナツメグは、ポルトガル人が見出しオランダ人が注目していました。
実を食べることでトリップ効果が見られるとの報告もあるものの、実際には向精神性成分も神経毒も含まれていないのでご安心を。
ただ、独特の甘味を感じる香りは、ある種の人を精神的に酔わせる効果があるのかもしれません。
絶世の美女クレオパトラも、スパイスを愛用していた
クレオパトラが好んで食していたのは、カレーの香辛料で主原料でもあるスパイス「フェヌグリーク」。
そう、あの食欲をそそる独特の香りの源です。
女性のためにあるといってもいいハーブで、これに含まれるステロイドサポニンなる成分が体内で女性ホルモンに変わります。
バストアップなど女性らしいボディライン作りに効果が期待できることから、健康食品として出回っていたりエステでも使用されているそう。
おっぱいの出をよくする働きもあり、インドや中東では授乳中のママが食べる習慣もあります。
甘くエキゾチックな香りのナツメグ。食事で媚薬を取り込もう
ナツメグは、甘くエキゾチックな香りと、まろやかなほろ苦さが特徴のスパイス。
種からできているのですが、種の中央部にある赤い実をメースといいます。
より繊細な甘味があり、お菓子やジャムの香りづけに使用。
外側のナツメグスパイスは、ハンバーグやミートローフなどのひき肉料理と相性がいいようです。
ホットミルクに、ナツメグをプラスして精力機能アップ!?
牛乳と一緒にナツメグを口にすることで、心臓や脳に強壮作用が働きます。
精力を高める機能にも働きかけ、眠る前に飲めばぐっすり眠れて不眠症にもよいそうです。